2005年11月08日
Ken Yokoyama
Title : Nothin' But Sausage (2005)
Rating : 95 / 100
オフィシャル
サンプル:#12、#15
購入:amazon
ライヴをやるために結成した「Ken Band」という形を組んでからの初のアルバムとなる「ソーセージばっか」(要するに男ばっか)というどうしようもないタイトルを付けた2ndアルバム。前作が初のソロアルバムということもあるんだろうが、自分のポケットにしまってあった物を、全て出したようなバラエティに富んだ曲が並んだのに対して、今作は最初から最後まで、殆ど駆け抜けていくようなメロコア的なアグレッシヴな速い曲が目立つ。そんなわけで初めの印象は、似たり寄ったりに聴こえたんだが、二廻り目となると勢いだけで聴かせてる訳ではなく、曲にアクセントをつけている色が各曲若干異なることに気付き、ここぞとばかりのコーラスの入りでの盛り上げなど、徐々に良さがわかってきた。それと耳に残るフレージングを弾いてるなぁって感じなケニーのギターソロが今作は多く、その辺が嬉しくって、ついつい口もとが緩んでしまう。
今作の聴き所は頭から中盤までスピード+αで押していき、中盤にSanto & Johnnyの曲をカバーしたインストゥルメンタル・#8"Sleep"からミドルテンポの落ち着いた展開を見せ後半に雪崩れ込んでいくわけだが、これまで色んな人がカバーしてきた中でも最も好みだわ〜って感じのFrankie Valliの超名曲#12"Can't Take My Eyes Off Of You"(君の瞳に恋してる)をパンキッシュに格好良くした、ある意味アルバムのハイライトのようなキャッチーさにやられ、しっとりとメロディの優しさに酔いしれる唯一のアコースティックナンバー・#13"So Sorry"、Hawaiian6に影響受けたんですか?って感じな哀愁撒き散らしているクッサイ疾走曲・#14"Torn"、聴いてるだけでハッピーになれそうなロマンティックな#15"Ten Years From Now"
と終盤4曲連続でキラーチューンが襲い掛かってくる。シークレットトラック・#16"上を向いて歩こう"はVocalが入った途端思わず笑うが、踊りだしたくなってしまうノリの良さがある。
今作も実に緻密で、初めの印象以上に聴けば聴くほど、殺傷力が上がってくる前作を凌ぐスルメ盤だと思う。…ケニーはすっかりメインで歌うのにも慣れて、これを聴く限り、肩の荷が下りて自由な感じで創作活動が出来ているんだなぁ、と感じる。Hi-STANDARDの活動再開が本当にあるの?と不安が強くなった快作であり、名盤。嬉しいような悲しいような…
Rating : 95 / 100
オフィシャル
サンプル:#12、#15
購入:amazon
ライヴをやるために結成した「Ken Band」という形を組んでからの初のアルバムとなる「ソーセージばっか」(要するに男ばっか)というどうしようもないタイトルを付けた2ndアルバム。前作が初のソロアルバムということもあるんだろうが、自分のポケットにしまってあった物を、全て出したようなバラエティに富んだ曲が並んだのに対して、今作は最初から最後まで、殆ど駆け抜けていくようなメロコア的なアグレッシヴな速い曲が目立つ。そんなわけで初めの印象は、似たり寄ったりに聴こえたんだが、二廻り目となると勢いだけで聴かせてる訳ではなく、曲にアクセントをつけている色が各曲若干異なることに気付き、ここぞとばかりのコーラスの入りでの盛り上げなど、徐々に良さがわかってきた。それと耳に残るフレージングを弾いてるなぁって感じなケニーのギターソロが今作は多く、その辺が嬉しくって、ついつい口もとが緩んでしまう。
今作の聴き所は頭から中盤までスピード+αで押していき、中盤にSanto & Johnnyの曲をカバーしたインストゥルメンタル・#8"Sleep"からミドルテンポの落ち着いた展開を見せ後半に雪崩れ込んでいくわけだが、これまで色んな人がカバーしてきた中でも最も好みだわ〜って感じのFrankie Valliの超名曲#12"Can't Take My Eyes Off Of You"(君の瞳に恋してる)をパンキッシュに格好良くした、ある意味アルバムのハイライトのようなキャッチーさにやられ、しっとりとメロディの優しさに酔いしれる唯一のアコースティックナンバー・#13"So Sorry"、Hawaiian6に影響受けたんですか?って感じな哀愁撒き散らしているクッサイ疾走曲・#14"Torn"、聴いてるだけでハッピーになれそうなロマンティックな#15"Ten Years From Now"
と終盤4曲連続でキラーチューンが襲い掛かってくる。シークレットトラック・#16"上を向いて歩こう"はVocalが入った途端思わず笑うが、踊りだしたくなってしまうノリの良さがある。
今作も実に緻密で、初めの印象以上に聴けば聴くほど、殺傷力が上がってくる前作を凌ぐスルメ盤だと思う。…ケニーはすっかりメインで歌うのにも慣れて、これを聴く限り、肩の荷が下りて自由な感じで創作活動が出来ているんだなぁ、と感じる。Hi-STANDARDの活動再開が本当にあるの?と不安が強くなった快作であり、名盤。嬉しいような悲しいような…
thefellowship at 22:24│TrackBack(1)│感想
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1. 【レビュー集め】Ken Yokoyama「Nothin' But Sausage」全曲レビュー集め [ ライブフロアブログ ] 2005年12月03日 10:48
発売からもうじき1ヶ月ということで、いろんなブログに書かれている感想を読み漁ってみました。その中から全曲レビューされてるものをピックアップ。